素敵な非日常的“空間”を愉しむ

あなたの非日常を感じる空間は何ですか??

先日【かたりの椅子】のという演劇を観に行きました。演劇見るなんて久しぶり♪実はわたくし、高校の頃演劇部でして(о´∀`о)…しかし演じずに裏方のみで終わりました笑

末吉さんが演じてるところを見てみたくなった

7月のバレエの発表会の時にゲストとして来られていた末吉康治さん 。バレエの発表会では大僧正という僧侶の役を演じられました。

↑なんか既に懐かしい(о´∀`о)

リハーサルをご一緒して、いつも使う言葉を封じて(笑)体と表情のみで演技される末吉さん。リハーサルの度に素敵になられていくので、本業の演劇を見たくなったんです。

今回は、末吉さんが所属されている【劇座】さんの公演でした。

会場は損保ジャパン名古屋ビルの19階にあるひまわりホール

会場に着くと、19階なだけあって素晴らしい見晴らし…写真は撮り忘れましたσ(о´∀`о)

客席と舞台合わせて、見えているところで20m位でしょうか?幅はそれよりも狭く、こじんまりしたホールです。

バレエと違って演者と観客の距離がすごく近いので、臨場感をより強く感じました。

演劇の内容は、とある市のアートフェスティバルを巡るやりとりが描かれた内容です。

チラシを拝借↓

可多里市(かたり市:架空の地方都市)の文化振興財団の一室。アート・フェスティバルのプロデューサーの六枝りんこは、振興財団理事長の雨田と常務理事の目高に呼び出されて、フェスティバルの企画案についての意見を求められた。

そこで六枝は後に提示された企画案を絶賛するのだが、しかしそれは理事長案ではなく、実行委員長・造形作家 入川クニヒトの案だったのだ…

天下りのプライドの高い官僚、機嫌をとる市の役人、権力を振りかざす専門家、夢を見るアーティスト、振り回される市民。

迷走するフェスティバルは開催されるのか?

現代社会の中で『人間』の弱さを軽妙な台詞で描き出す群像劇です。

群像劇というのは、主役中心ではなく、不特定の多人数でストーリーを展開していく劇のこと byデジタル大辞泉

リアルにありそうで引き込まれる

理事長案は、今までの前例に則ったようなよくあるもの。芸術家の案は独創的で斬新なもの。

理事長と常務理事は自分達の案をやりたいので、芸術家の案は無かったことにしていましたが、他の実行委員の知るところとなり、芸術家の案がいい!と盛り上がります。

それを潰そうと理事長達はとにかくまぁ色んな手を打つこと!!笑

こんな人いるいる〜!と思うほどリアルでした(о´∀`о)

私はというと、色んな理由をとにかくつけて無かったことにしようとする、理事長側のメンバーにイラつきました笑

でも、それだけ演じられた皆さんの演技が自然で、のめり込めたということですね♪

ちなみに末吉さんはめちゃくちゃ忖度する常務理事の役でした( ̄∀ ̄)

それぞれが考えを巡らせられるラスト

色んな事件が起きて、最終的には実行委員のメンバーが1人ずつ理事長にうまいこと言いくるめられていきました。(←言い方笑)

結局アートフェスティバルがどの様に開催されたのかは分からないまま幕が降りたのですが、これは、観ている人に考える余地を与えるためなのかな?と思いました。

ラストだけでなく、内容自体も考えさせられるものでした。どうするのがいいのか、あの状況になったら、人はやはり長いものに巻かれるのか…など、色々と思いを巡らせられました。

バレエとの違い

舞台の広さもそうだけれど、衣裳&小道具・音響・大道具にも違いがあります。

バレエは言葉がないので、シーンを分かりやすくする背景に、机や椅子などはリアルなものを用意します。そして衣裳はきらびやかなもの。音響は、音楽がずっと流れます。

演劇は、場面ごとに背景や大道具は用意せず、どの場面でも工夫して使えるようにしてあります。(例えば、木箱がいくつかあって、あるシーンではレストランの机と椅子、あるシーンでは会議室の椅子といったように)

衣裳は普段着を使用することもあるし、音響は必要な時に効果的に使用するのみです。

こういった違いを感じながら内容を楽しむ。空間を愉しむ。

たまにはバレエとは違う舞台に触れることも楽しいな♪

おまけ

終演後、末吉さんと理事長役を演じられた尾藤涼和さんと写真を撮りました♪

尾藤さん、お顔小さ過ぎでしょ〜!!

あ、全員メガネだ(о´∀`о)笑