私が今のお仕事を始めるきっかけとなった出来事は病気です。2012年に【好酸球性肺炎】というアレルギー性の肺炎を患い、その時ステロイドを服用しました。
それまで、ダンス用品店で社会人経験を積みながら、休みの日にはクラシックバレエへ行っていて、補助的に教えの仕事もさせていただいていました。病気を患ったのは、本格的にバレエ講師の仕事を始めようとしていた矢先の出来事でした。
まさかこの肺炎が人生を180°変えることになるなんて…
翌年の2013年春。左の股関節に違和感を感じ始め、徐々に痛みへと変わっていきました。最終的には『立つ・座る』ということも痛くて苦労するほど…。
最近では、俳優の坂口憲二さんも発表されましたが、【特発性 大腿骨頭壊死症】という難病になってしまったのです。(股関節を形成する脚の骨の細胞が死んでしまい、痛みを伴うことが多い)
…正直絶望しました。
『これからバレエを!』と思っていた時に、いきなり両松葉杖がないと自力で歩くこともできない状況に陥ったからです。
しかしそんな時、今のリハビリの先生と出会いました。
『立つ・座る』という動作すら痛くてスムーズにできず、ましてやもも上げなんて無理!という状態の私が、一回の施術で、楽にもも上げができるようになったのです!!『これだ!』と直感で感じました。
それからは、病気(肺炎)で硬くなってしまった肺や肺の周辺を緩めて柔らかくすること。そして、股関節に負担がかからないように、体を整えて『立ち姿勢』を変えていくことをひたすら続けました。
始めのうちは全く動けませんでしたので施術メインでしたが、股関節の痛みが少しずつ減るにつれてエクササイズ系のリハビリも行うようになりました。
そして現在、肺炎の方は時に再発することもありますが、比較的体も強くなり、股関節は手術をせずに痛みを減らして、日常生活にほぼ支障なく過ごすことができるまでになりました。(更に2018年の秋からは、アカデミー国枝バレエさんで、バレエの体の使い方を用いたエクササイズクラスを受講して、体力づくりもできるようになりました。)
ここまでこれたのは、家族や先生など、周りで支えてくれた方々のおかけです。本当に感謝しかありません。
状況が少し落ち着き、自分の気持ちに余裕が出だした頃『この感謝の気持ちはどうにかして表せないか?』と思うようになりました。
そしてこんな言葉が浮かんだのです。
『私が変われたように、変わりたい!!と思っている人を応援したい』
『私のこの経験が役に立つのなら、どんどんお伝えしたい』
そして、リハビリの先生に背中を押してもらえたこともあり、アントロワを始めるに至りました。
こうして歩み出したアントロワのエクササイズは
『体を触って意識して動かすことで、インナーマッスルを目覚めさせる』のが特徴です。
インナーマッスルとは、体の奥(深部)にあって、姿勢の維持を主の役割としています。この筋肉がしっかり働いていると、体は軽く、動きやすく、そして体型の崩れも起こりにくい。
だから、健康や美容を考える上で、また、バレエなどのダンスやスポーツを行う上で、とても大切な筋肉と言えます。
しかし、このインナーマッスルは、疲労・加齢・運動不足・ストレスなどによって固りやすい…
40代に差しかかろうとする辺りから、何かしらの体の変化を感じる方が多いのではないでしょうか。
『運動不足が気になるから…』
『ダイエットしたいから…』
とウォーキングやランニング、筋力トレーニングを始めたものの、膝や腰が痛くなったり、痛みまではいかないにしても、股関節が詰まるなどの違和感を感じたりする経験を、実際にしたり、お友達から聞いたりしませんか??
この多くはインナーマッスルが眠っていることが原因です。
『今よりも元気になりたい!』
『元気な状態を保ちたい!』
『きれいになりたい!』
そう思って始めた運動やトレーニングなどによって、体が痛くなったり、やった割に効果を感じられないのでは悲しいですよね。
実を言うと、病気をする前のバレエを踊っていた頃の私はこのタイプで、
- とにかく動きにくい
- 体の違和感や歪み
- 疲れやすさ
を感じていました。(根性で耐えていました 笑)
また、バレエが踊りやすくなりたい一心で、筋トレやストレッチにも取り組んでいましたが、パフォーマンスアップに繋がらない…。(もちろん、これはトレーニングが悪いのではなく、やり方や私の体の状態にそのトレーニングが合っていなかったからなのですが…)
しかしリハビリをこなすうちに、インナーマッスルが目覚めだして自分の働きをするようになってくると、体が程よく‘ゆるみ’
- 呼吸がしやすくなった(深くなった)
- 体の歪みが減ってきた
- 体が軽くて動かしやすくなってきた
- 積み重ねによるトレーニング(リハビリ)効果をきちんと感じられるようになった
→そして股関節の痛みも減った!
という実感があります。
そして私自身がこの経験をしたからこそ、アントロワは【インナーマッスル】を【鍛える前に】【目覚めさせる】ことを重視しています。
インナーマッスルが目覚めると、上記の他にも
- 体の表面の筋肉が柔らかくなって、柔軟性が増す
- 体の巡りが良くなる(代謝が上がる)
- しなやかな体になる
- 姿勢が良くなる
といったうれしい効果を期待できます。
そうすると…
- お出かけが楽しみになる!
- お洋服が綺麗に着れる!
- 姿勢が良くなって若く見られる!
- 美味しいものを食べても太りにくくなる!
- スポーツやダンスが思いっきり楽しめる!
→しかも上達しやすい
笑顔が輝き、もっと自分を好きになれます^_^
また、私はクラシックバレエをずっとやってきて講師も経験しました。
病気になってからは、リハビリの過程で体のケア方法や体を効率的に使う方法を実体験を通して学び、また、これらをバレエと絡めて学んでいます。更に2018年の夏からは、ワガノワメソッドというロシアのバレエ教授法の初級を学んでいます。
だから、
- レッスン後、股関節や膝など体のある部分に違和感が出る…
- 内もも使うのが大切なのは分かるけど、実際は外ももに力が入ってしまう…
- つま先や膝が伸びない…
バレエを習っていると出てくるこのような悩みに関してもお力になれると思っています。
バレエ教授法、中でも初級というバレエの基礎の部分の“正解”を念頭に置いた上で、それを意識したら行えるのか。行えないのであれば、セルフケアやトレーニングで体を整えたり、体の使い方を変えていきながら、行えるようにしていく。特に【バレエの立ち方】はとても大切だと感じています。
【インナーマッスルを目覚めさせて体を整え、動くための体の土台をつくること】そして【正しいバレエの立ち方すること】
この2つによって、バレエを習っている皆さんの普段行なっているレッスンが、より質の高いものになる様なお手伝いをしたいと、私は思っています。
↑病気後、演技役として舞台に立ったとき
最近では
大人からバレエを楽しむ方も増えました。
バレエはストレッチとトレーニングを同時に行うことができ、更に、体を美しく変えていくことのできるエクササイズです。
ただ、本来バレエは子供の頃に始めて訓練していくもの。子供と同じ様にやろうとすると、大人の体には無理がかかることもあります。
しかし、
- 体を知ること
- 体を整えて本来あるべき姿へ近づけてあげること
- 正しいバレエの立ち方を頭と体で理解すること
によって、大人からでも体のラインが美しくなったり、上達したりすることは可能です。
【怪我なくバレエを楽しんでいただきたい】
これを切に願っています。
また、バレエを習っていない方にもエクササイズとともにバレエの立ち方を行なっていただいています。
- エクササイズで体をゆるめて健康を…
- バレエの立ち方で美しさを…
実際に、健康美に興味のある様々な世代の方がレッスンを頑張っていらっしゃいます。
私自身、病気の克服の先には【バレエに復帰する!!】という夢(野望)を持っています。
この夢にはもちろん『またバレエを踊りたい』という自分の気持ちが含まれています。
しかしそれだけでなく、【歩けなかったところからバレエが出来るようになる】までの過程で、私が学ぶ多くのことは、体に痛みを抱えている人や動きにくさを抱えている人の役に立てられると思うのです。
そういった意味で、道半ば。私もまだまだ変わりたいと思っている1人です。
だから、今、あなたが【今の自分から『変わりたい!』】という気持ちをお持ちなら、どうか今後も大切になさってください。
年齢関係なく、体は手をかけてあげれば応えてくれますから、一緒に理想の姿を目指して頑張りましょう!
そして、私に応援させてください📣
大変長い文章でしたが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました😊
アントロワのホームページ↓
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